~KEMUI 3rd ALBUM “BEACON” release interview~

 

11.2に3枚目のALBUMをreleaseしたKEMUIと今回のAlbumへ6曲提供しているCloud NI9E、筆者による対談(雑談)を記録した物です。
雑談の中、Album制作について色々なお話が聞けたので、せっかくなので記録に残す事にしました。是非、作品共々楽しんで頂けたら幸いです。(山口)

 

アルバム完成おめでとうございます。

KEMUI(以下K):ありがとうございます。なんとかやれました(笑)

完成してみて今の心境はどうですか?

K:もう少しこういう事出来たなとか次に生かせればという所もあります。

制作を始めたのはいつ頃から?

K:書き出したのは5月、ゴールデンウィークが終わったくらいですかね。まだ本調子ではないんですけどゾク・カクセイのリリックに入っていく感じですかね。あのbeatが最初の曲の書き出しとして持って行きやすかったんです。

12年ぶりのALBUM、制作に入るきっかけみたいな物があったんですか?

K:やりたいなって気持ちはずっとあったんです、低空飛行で。アイデアとか気持ちがあっても書いてみるとまとまりのないfree styleのような、、hookさえ変えればどんな歌でもいいじゃん?って言うリリックしか書けないって言う、。2ndを出した後、時々曲の誘いなどがあったのですが、なかなか受けさせて頂く事が出来なくて、、。そんな中、2021年に福岡のFREEZさんから1曲やろうと誘ってもらって、これはしっかり受けなきゃいけないと思って、その経験や彼のリリックを聴いて、今をどう表現するかって事に注視した方がいいんじゃないかって思って。キッカケですよね。いつ出すかとか関係ないなって思ったんです、そこから一滴一滴、時間をかけて今回のアルバムに向け溜まってきた感じです。

今回のリリックを聴かせて頂いて、とても良く練られているな、と印象を受けたのですが。

K:割とスムーズに書けた所、ここは少し考えた箇所、曲によってあります。とはいえ5月から書き始め7月には全曲のレコーディングが終わっていました。もちろんパズルのように一語一句考えたり、全部書き直したり悩んだ時期もあったんですが結果的にスムーズだったなと思います。強火で一気に焼き上げました。

リリックを書くのは早いですか?

K:謎に降りてきたって感じです、それも多分今までの蓄積だと思います。リリースのタイミングがここだった、と思うんです。

Beat選びに関してはどうでしたか?

K:だいぶスムーズでしたね。送って貰っていたbeatの数も多かったので。

Beatからイメージを膨らませていく感じですか?

K:このbeatにどんな言葉を乗せるか、、即答で返していくよりは、イメージを膨らませていけたと言うか。

今回のbeat makerの人選は?

K:今回のbeat makerは今のタイミングで縁のあった人たちですね。何か作りましょうってなってもタイミングってこっちから作らなきゃ出来ないって時もあり、待ってたって出来ないというか。アルバムにするってなった時に自然に声をかけれる人達にお願いしました。motsくんLILZAMくんはNO FAMOUSで縁ができたり、1anくんはmix作品がすごくカッコよくてbeatも作っていると聞いて送ってもらったり。

製作中、何か拘った点などはありましたか? これまでの作品などでも何か? 韻とか。

K:前作より韻は面白く踏めたかなと思います。内容も選ぶ言葉や韻の順番で変わっていくこともあるので、なるべくブレないよう。その中でフローだったり意味も通して言葉の乗せ方を構成していくのを心がけました。内容とフローと韻のバランスを同時に考えてそれが気持ち良く乗るbeatを選んで曲にしていけました。

2ndのDeadleast Catchから雰囲気が少し変わった印象があるのですが、?

K:自分としてはあまり変えた気はしてなくて、ただもう3作目なので力まずやれている部分と今回はfeaturing mcがいなかったり、作り方が違うというのはありました。ある意味でより自然に作ったという感じですね。

アルバムのイントロの狼煙、後ろの音は焚き火ですか?アカペラですよね?

K:はい、アカペラでやってみたいというのがあって、アカペラで自然にノレるrapって良いなと思ってて。凄くグルーヴがあったり、途中で崩れたりとか。ポエトリーと半々みたいなのをやってみたかったんです。ALBUMタイトルのBEACONも狼煙って意味で、言ったら煙を上げて遠くにいる人にココにいるよって知らせるとか、何か信号を送っているっていう、、。ってなったらパチパチと燃える規則性の無い音が鳴ってたら良いなと、その音を狼煙に例えてという感じです。

発売されるレーベルが今回、ご自身で立ち上げられた8ght recordからで、新しくスタートという印象を受けました。



K:父が以前渋谷でやっていたラーメン店がエイトって名前で、息子がまたその名前を使うっていうのも良いなって。父親がやっていたラーメン店名samplingって所ですね。

C:良い話ですね。

K:今回が第一弾なんですけど余力感というのはあって、完全に出し尽くしたという事は無くこれからリリースして行けたら良いかなって。

発売は11.2、2nd albumから12年経った同じ日ですよね?

K:そうですね、Deadleast Catchを12年前の11.2に出して12年後のリリースになりますね。今回は前作より、良くも悪くも自由に出来た感じはあります。趣味に走ったじゃないですけど、、好きにやれた作品になってます。

好きなアーティストは? 好んでよく聴く(聴いてた)albumとか。

K:沢山いますね、HIEROとかNASとか、、。WU-TANGみたいに派手さないけど自然で目指したいスタイル、、う~ん、、他も沢山いるんで、、

最後に、albumを聴かれるリスナーの方へ向けて何か。

K:いや~、、どこかで少しでも期待して新作でないかなって待ってた人がおられたら、、なんとか出来ました!笑笑

C:笑

K:楽しんで聴いて貰えたらと思います。久しぶりのalbum、大きく見せようとか、新しい事やろうとかって事ではなくって、なんかこう、それなりに出た答えを忠実に落とし込んで一気に焼き上げたっていう感じです。良い物が出来たと思います。それを届けれるのが楽しみです。

 

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